大谷争奪戦から脱落か ドジャース不法交渉疑惑をMLB調査

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 加えて花巻東高時代から大谷を徹底マークしていたのがこのドジャースで、大谷の憧れの選手はドジャースのエース・カーショウだ。

 現行の入札制度は、移籍金付きFAのようなもの。大谷のケースであれば、まず日本ハムが約23億円を上限とする移籍金を設定。その金額を払う意思のある球団の自由競争となり、獲得球団は契約成立後、移籍金を日本ハムに支払う。基本的に本人の希望球団に行ける制度で、大谷争奪戦においてドジャースは他球団を一歩も二歩もリードしているといわれる。

 そんな状況下で生じたタンパリング疑惑が、他の29球団の逆鱗に触れたばかりか、「ドジャースの自業自得ですよ」(前出のナ・リーグのスカウト)という指摘もある。

「昨オフ、ドジャースはフルタイム、パートタイムを合わせて40人ものスカウトをクビにした。一昨年オフから、選手の能力を数値化したセイバーメトリクスを重視するフリードマン取締役とザイディGMが編成部門を仕切るようになった影響ですけど、大量解雇はデビッド・フィンリーとゲレン・カー、タンパリング疑惑のある2人の策略でもあった。スカウト部門を自分たちの意のままにしようと、煙たい連中を片っ端から追い出したのです。クビになったスカウトの多くはア、ナ両リーグのさまざまな球団と再契約した。複数球団によるMLBへの抗議は、彼らの恨みも大きいと聞いています」

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