買収5年目で黒字化成功 DeNAのFA補償は“カネからヒト”へ

公開日: 更新日:

 13日、FA山口俊獲得に伴う、巨人の人的補償リストがDeNAの球団事務所に届いた。三原球団代表は「高田GMと相談しながら」と話したが、彼らの頭の中に「金銭での補償」はない。かねて高田GMが「将来性のある若手、即戦力がいれば獲得する」と明言している通り、目を皿のようにしてリストに名前のある選手をチェックすることになる。

 それにしても親会社が変われば、こうも変わるものなのか。

 マルハ、TBSが球団を経営していた横浜時代、国内球団にFA移籍した選手は谷繁(01年)、門倉(06年)、相川(08年)、内川(10年)、村田(11年)の5人。うち3人が金銭のみの補償だった。近年では内川が「人材の宝庫」のソフトバンクに移籍した時も、早々に人的補償を諦めたほどだ。

 が、12年にDeNAがチームを買収してから球団の財政は短期間で激変した。11年度は売り上げ52億円で、赤字は24億円。それでも池田前球団社長は、「売り上げは倍にできるポテンシャルがある」と豪語し、わずか5年後の今季、黒字化に成功。その言葉通り、今季の売り上げは11年度の倍以上となる117億円を記録した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは