オリ1年目とは大違い 虎糸井“別メニュー発進”で増す重圧

公開日: 更新日:

 あの時とは似ているようでまるで違う。

 オリックスからFA移籍してきた糸井嘉男(35)が31日、沖縄キャンプの宿舎で全体ミーティングに参加し、選手と笑顔で挨拶。「新しいチームに入ったということを実感しました」と言った。キャンプは右膝の関節炎で当分は別メニューだが、日本ハムからオリックスへトレードされた13年のキャンプでも、いきなり左太もも裏の張りでリタイアして周囲を慌てさせた。それでも同年は自己最多の141試合に出場し、打率・300、61打点の成績を残し、17本塁打、33盗塁、157安打もキャリアハイだった。しかし、当時とは状況は大きく異なる。

 13年1月、電撃トレードされた時は本人も衝撃を受けた。主力を放出した古巣を見返すために発奮したことは想像に難くないし、移籍先は人気のないオリックス。大きな重圧もなくプレーできた。

 35歳の高齢でタテジマを着る今回は、自ら望んでのFA移籍だ。しかも契約期間は4年と長期。年俸総額は18億円とも20億円ともいわれている。つまり、05年以来遠ざかっている優勝を手にするための高年俸の助っ人なのだ。阪神ファンは、「打てば神様、ダメならボロクソ」。期待外れのプレーでファンをがっかりさせれば、内外野から耳を塞ぎたくなるような罵詈雑言が飛んでくる。

「神経はずぶといようで、意外に気が小さい」との声もある糸井。オリックス1年目と同じに考えていたら泣きを見る。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  3. 3

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  5. 10

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか