連合稽古より若手育成 稀勢の里に課せられる横綱の“義務”

公開日: 更新日:

 昇進してもマイペース調整は変わらず、だ。

 横綱稀勢の里(30)は2日、四股を中心に約1時間の稽古。土俵に上がって稽古するのは、5日に行われる「日本大相撲トーナメント」後だという。

 稀勢の里は以前から出稽古に行かず、二所ノ関一門の連合稽古でも琴奨菊や嘉風ら、決まった相手としか稽古をしなかった。これには一門の重鎮、芝田山親方(元横綱大乃国)も、「若手にどんどん胸を出してほしい」と苦言。横綱は後進を育てるのも義務のひとつだ。果たして稀勢の里は変わるのか。

 ベテラン相撲記者が言う。

「出稽古に関しては、このままでいい。横綱ともなれば、黙っていても相手の方から来てくれますからね。少し前だと千代の富士、最近では朝青龍や白鵬は頻繁に出稽古に行っていたが、あれは歴代横綱の中でも異例。稀勢の里は礼儀を知っているので、ケガなどがない限り、出稽古に来た力士にはきちんと対応しますよ」

 一方、連合稽古はこのままでは困る。いつもの顔ぶれとばかり稽古をすれば、若手はほったらかし。せっかく横綱に胸を借りる機会なのに、それが出来なければ連合稽古の意味がない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは