羽生結弦が危機感 男子フィギュアの仁義なき“4回転戦争”

公開日: 更新日:

■きっかけはプルシェンコの銀メダル

 4回転ジャンプ過熱の発端は2010年バンクーバー五輪。3回転ジャンプの成功を積み重ねて金メダルを獲得した選手に、4回転にトライして銀に終わったプルシェンコ(ロシア)が「今のままでは進歩がなくなる」と噛みついた。これをきっかけに、基礎点を上げて減点幅を減らすことで、「チャレンジ精神を買う」というシステムに変更。技術の向上が促進されるのと同時に、優勝するためには高い技術と精度の底上げが不可欠となった。加えて、同じ種類のジャンプをコンビネーションで跳ぶと2回目は点数が70%に減らされるという規定から、基礎点の高い4回転を多種類跳ぶことが点数を稼ぐ「近道」なのだ。

 残るは、誰もなし得ていない4回転半(アクセル)のみ。羽生は昨年12月のGPファイナル優勝後、4回転アクセルについて聞かれると、「スケートを始めた時から4回転半ジャンプを跳ぶのが夢だった」と答えている。

 その「夢」をかなえるのは羽生かチェンか。仁義なき4回転戦争はとどまるところを知らない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性