羽生結弦が危機感 男子フィギュアの仁義なき“4回転戦争”

公開日: 更新日:

 得点の青天井が止まらない。

 19日、フィギュアスケート「四大陸選手権」の男子フリーで羽生結弦(22)が優勝を逃した。ショートプログラム3位から、フリーで今季最高の206・67点を叩き出し、合計300点超えでトップに立つも、ショート1位のネイサン・チェン(17・米国)が逃げ切り優勝。2位に終わった羽生は試合後、率直な思いを口にした。

「ネイサンの怖さを感じたが、それが自分の限界を引き上げてくれることは間違いない」

 羽生が感じる“怖さ”とは、チェンの持つ4種類の4回転ジャンプではないか。4回転の基礎点は半回転多く回る「アクセル」の15点を頂点に、「ルッツ」13.6点、「フリップ」12.3点、「ループ」12点、「サルコー」10.5点、「トーループ」10.3点と定められている。チェンはルッツ、フリップ、サルコー、トーループの4種類を跳ぶことができ、ループ、サルコー、トーループの3種類を跳ぶ羽生よりも高得点を狙える技術力を持っていることになる。

 チェンは今年1月の全米選手権で史上初となる5度の4回転ジャンプを成功させた。4回転フリップと4回転トーループのコンビネーションなど難易度の高い構成を成功させ、グランプリ(GP)ファイナル4連覇で2大会連続の五輪金メダルを狙う羽生を脅かす存在となった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か