新コースで異次元記録 キプサング2時間3分ショーの舞台裏

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 理由のひとつは、大会記録が2時間5分42秒と平凡だったこと。いわゆる「アンダー4」と呼ばれる2時間3分台の記録が出ておらず、世界で大きく報じられてこなかった。

 放送関係者が言う。

「今年はコース変更で高速化を進め、どうしてもアフリカ勢に2時間3分台の時計を出して欲しかった。そこで、3分台を過去に3度出していたことから、最も安定度の高いキプサングを招待選手として呼んだのです。世界記録(14年ベルリン=2時間2分57秒)更新までは欲張りでしたが、計算通り2時間3分台の記録を出してくれたので大成功です。一方で、彼に2時間3分台を出させることに運営側は固執し過ぎという批判もあったようです」

 東京以外の主要5大会は歴史もあり、強風とアップダウンが激しいニューヨークシティー以外は、2時間3分台以上の記録が出ている。東京マラソンが名実ともに世界を代表する大会になったかどうか……はっきりするのはこれからだろう。

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