B組連勝でも采配に不安…侍J・小久保監督不人気の背景

公開日: 更新日:

■「世界一は無理」

 ファンの見方や反応はもっと辛辣で、ネット上では「監督小久保じゃ世界一は無理」「指揮官が一番のネック」と散々だ。実際、打線が爆発したキューバとの開幕戦の勝利にしても、中盤以降のドタバタ継投に批判が続出。一昨年のプレミア12の準決勝で韓国に逆転負けを食らった投手起用にもブーイングの嵐が巻き起こった。NPBにはファンからの抗議電話が殺到。解任を求める声が後を絶たなかったが、スポーツライターの工藤健策氏はこう言うのだ。

「確かに、小久保監督の采配には不安を感じさせるところが少なくない。彼のコメントを聞いていても、采配やその意図を説明する言葉力が決定的に欠けていると感じる。これは、指揮官として大事な資質です。だから、小久保監督がどういう野球をやるのか、やりたいのか、見ているものにほとんど伝わってこない。1点勝負になったとき、どういう策を取るのか。不安はある。ただ、そういう小久保監督を選んだ側にも問題と責任がありますよ。そもそも、なぜ小久保監督なのか、その判断基準も選考過程も不透明。指導者としての経験がまったくないわけですから、指揮官としての能力を測る物差しがないにもかかわらず、なぜ白羽の矢を立てたのか。指導者経験がなく、能力も未知数。そういう監督に国際試合の重荷を託す。それ自体がおかしな話です。選ぶ方にも選ばれた方にも、世界で戦うための知識や準備、国際感覚がない。そこが一番の問題でしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性