今季から投球ガラリ 広島・九里亜蓮を変えた“4人の恩人”

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 九里がこう振り返った中学時代は、不良グループの「特攻隊長」。金髪で夜通し遊び、他の中学との「対外戦」もやった。仕事が忙しく、留守がちな母に代わり、謝罪に奔走したという祖母の淳子さんはこう話している。

「中3の夏休みのころが一番問題が起きましてね……。更生しようとしている亜蓮を面白く思わない不良グループから『(全国)大会に出るな』とか、いろいろな嫌がらせを受けました」

 中3の2学期に異例の転校。不良グループの仕返しから守るため、淳子さんは毎日、学校への行き帰りを車で送迎した。

「悪い道と野球の夢と、どっちが大事なん?」

 これは淳子さんの口癖だ。苦しい時、一緒に乗り越えてくれたおばあちゃんが、一番の恩人である。

▽くり・あれん 1991年9月1日、鳥取・米子市出身。父マーク・アントニオ・シェックさんはブレーブス傘下3Aで遊撃手として活躍。岡山理大付高で3年春から背番号1。亜大では4年春から東都リーグ戦11連勝。13年ドラフト2位で広島入団。187センチ、92キロ。右投げ右打ち。

【連載】開幕からブレーク 無名選手の正体

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