稀勢の里にスポンサー奪われ 横綱白鵬にメンタル面の不安

公開日: 更新日:

「脇役」からの巻き返しはあるか。

 14日に初日を迎える大相撲5月場所。目玉である横綱稀勢の里(30)の指定懸賞が、先場所の倍となる608本にも上ることが明らかになった。

 ここ数年、懸賞は白鵬(32)が独占していた。それが稀勢の里にお株を奪われたばかりか、「以前は白鵬に懸賞を出していたが、稀勢の里に乗り換えた企業も少なくない」(角界事情通)という。

 昨年5月場所以来、優勝から遠ざかっている白鵬。昨年9月場所は横綱昇進後、初となる全日休場。先場所も途中休場と、ケガに悩まされるようになった。ある親方は「肉体もそうだが、気がかりなのは精神面です」と、こう続ける。

「白鵬は昨年7月場所で宝富士に対策を編み出されるまで、プロレスのエルボーまがいのかち上げを多用していた。角界では『あれはもはや相撲じゃない』と批判が噴出していたが、それでもヒジ打ちをやめなかったのは頂点の座を死守したかったから。15日間相撲を取りきる体力が不安になってきた白鵬が勝つためには、それしか手がなかった。そんな反則まがいの手を使ってまで固執していた頂点から、まさかの転落ですからね。張り詰めた気力がプツンと切れてもおかしくない」

 長年、土俵に君臨してきた王者だからこそ、一度沈んだ気力を再び奮い立たせるのは難しい。かといってヒジ打ちはもはや使えず、正攻法で賜杯を抱けないのは成績を見れば一目瞭然だ。

 スポンサーを再び振り向かせられるか否かは、白鵬の気力次第だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動