平幕力士が虎視眈々 稀勢の里を追い詰める1824万円懸賞金

公開日: 更新日:

 手負いの横綱に「初日」が出た。

 15日、横綱稀勢の里(30)が隠岐の海を下し、5月場所初白星を挙げた。左上半身のケガの影響か、消極的な相撲だった初日の嘉風戦とは打って変わって、この日はしつこく得意の左から攻めた。左おっつけからの左差しで、土俵際に強い隠岐の海を無難に寄り切った。

 支度部屋では「左から攻める意識? まあ、そうっすね。いいんじゃないですか。左の状態? 問題ないっす」と、普段通り淡々と語った。土俵下で待機中、玉鷲に押し出されて転落した187キロの照ノ富士の尻が左腕に落ちてくるハプニングもあったが、「まあ、いろいろあるんじゃない。大丈夫ですよ。気が紛れた」と、この日は軽口を叩く余裕も見せた。

 とはいえ、この勝利で「不安払拭」とみるのは早計だ。なにせ、本場所は残り13日。初日の相撲を見る限り、左上半身が万全でないのは明らか。この日は連敗を避けるため、痛めている左腕を渋々使ったという見方もできる。左上半身がいまだ弱点であることに変わりはない。

■故障の対戦相手「気になってやりにくかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか