清宮95号場外弾でも敗退 早実“ラグビー野球”の落とし穴

公開日: 更新日:

■想定外のことが起こるのも夏の予選

 強力打線で猫の目投手陣をどこまでカバーできるかだが、そもそも西東京大会を突破して甲子園の土を踏めるのか。

「早実は昨秋、今春と東京では無敗。今年の東京は、早実と日大三の2強以外は実力差があります。ただし、早実の投打のアンバランスさは、予選でも大きな不安材料。昨夏の準々決勝でノーマークだった八王子に敗れたように、想定外のことが起こるのも夏の予選。他の強豪校も夏は捨て身になります。今の時代、選手の父兄が動画を撮影して相手校を研究することが結構ある。清宮の打席はユーチューブにも大量にアップされていて、ファンが多い早実は撮られ放題。情報戦では不利といえます。早実ナインが東京で負けなしだと少しでも油断すれば、8強敗退の昨夏の二の舞いもあると見ています」(美山氏)

 聖地に届くか届かないか――。“ラグビー野球”の限界は、その辺りのようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因