清宮以外“不作”のセンバツ プロがマークする意外な3選手

公開日: 更新日:

 今大会でプロのスカウトがドラフト1位候補に挙げているのは、早実(東京)の清宮幸太郎、履正社(大阪)の安田尚憲とスラッガー2人だけ。多くのスカウトは「不作」と顔をしかめているが、彼ら以外にドラフト候補はいないのか。

 パのあるスカウトは「まあ、そうですねえ……」と、手帳をめくりめくり、こう話す。

「明徳義塾(高知)の外野手、西浦颯大。これはなかなかいい選手ですよ。去年出場した神宮大会ではスイングの遅さが気になっていたが、冬にバットを振り込んだのか、随分と速くなりましたね。いい感じに伸びている。高校生が豊作の年ならばともかく、今年のドラフトなら4位までには指名されるかと」

 ほとんどの高校生は、プロ入り後に数年の育成期間を経て戦力になる。だからこそ、スカウトが現時点で彼らに望むのは器用さや万能性ではなく、突出した武器。何かひとつが際立っている選手はいるか。

 前出のスカウトが言う。

「そういう話なら、日大三(東京)の左腕、桜井周斗。彼のスライダーはキレがあり、一級品。プロでも十分、武器になる。ただ、球速がMAX144キロ、常時130キロ台では厳しい。特にクセのあるフォームというわけでもないので、もう4、5キロは球速を上げてくれないと、せっかくのスライダーが宝の持ち腐れになる。今後のトレーニング次第でしょう。正直、今秋指名するより大学で成長ぶりを見たい選手です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘