“リンクス”全米OP2位に自信も 松山を待ち受ける英国の罠

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 スポーツマスコミは例によって、「全英で悲願の日本人メジャー初制覇だ!!」と期待をあおっているが、今回の結果がそのまま全英の成績に直結するかといえば疑問が残る。今年の開催コースのロイヤル・バークデールは、カーヌスティと並んで全英会場では屈指の難コースだ。P・ハリントンの大会連覇で幕を閉じた08年の前回開催時は、7人出場した日本選手は全員が予選落ち。ハリントンの優勝スコアは3オーバーだった。

■求められる創造性と多様なショット

 全英の取材経験がある評論家の菅野徳雄氏が言う。

「日本の風は呼吸をするといわれるが、本場リンクスの重い海風は休むことなく吹き続ける。今回の全米オープンの風とは似て非なるものです。昔ほど全英の天候は荒れなくなったとはいえ、複数の深いポットバンカーを避けたり、グリーンに乗せるには、低いボールやパンチショット、時には50ヤード以上も転がすショットが求められる。さらにロイヤル・バークデールは、フェアウエーがやや狭く、硬いグリーンにはうねりもある。強風の中で高弾道のボールではスコアになりません。かつて林由郎プロは『風の中に道を作る』と表現した。プロなら誰でも低い球は打てるが、低い球で距離をコントロールするのがプロの技術です。松山は米ツアーの難しいコースで腕を上げているとはいえ、リンクスのゴルフは別物。創造性と多様なショットが求められる全英でこそ、真価が問われます」

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