“リンクス”全米OP2位に自信も 松山を待ち受ける英国の罠

公開日: 更新日:

 スポーツマスコミは例によって、「全英で悲願の日本人メジャー初制覇だ!!」と期待をあおっているが、今回の結果がそのまま全英の成績に直結するかといえば疑問が残る。今年の開催コースのロイヤル・バークデールは、カーヌスティと並んで全英会場では屈指の難コースだ。P・ハリントンの大会連覇で幕を閉じた08年の前回開催時は、7人出場した日本選手は全員が予選落ち。ハリントンの優勝スコアは3オーバーだった。

■求められる創造性と多様なショット

 全英の取材経験がある評論家の菅野徳雄氏が言う。

「日本の風は呼吸をするといわれるが、本場リンクスの重い海風は休むことなく吹き続ける。今回の全米オープンの風とは似て非なるものです。昔ほど全英の天候は荒れなくなったとはいえ、複数の深いポットバンカーを避けたり、グリーンに乗せるには、低いボールやパンチショット、時には50ヤード以上も転がすショットが求められる。さらにロイヤル・バークデールは、フェアウエーがやや狭く、硬いグリーンにはうねりもある。強風の中で高弾道のボールではスコアになりません。かつて林由郎プロは『風の中に道を作る』と表現した。プロなら誰でも低い球は打てるが、低い球で距離をコントロールするのがプロの技術です。松山は米ツアーの難しいコースで腕を上げているとはいえ、リンクスのゴルフは別物。創造性と多様なショットが求められる全英でこそ、真価が問われます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」