4安打3打点の大活躍 阪神上本のしぶとさ“ヘビ”のごとし

公開日: 更新日:

 阪神の上本(31)は実にしぶとい選手だ。

 11日の中日戦で三回に勝ち越しの本塁打を放つなど4安打3打点で勝利に貢献。「僕だけじゃなくチーム全員がつなぐ気持ちでいった結果」とあくまで謙虚だった。

 打率.298、5本塁打、22打点で二塁レギュラーに定着する上本は開幕前、激しいポジション争いを制した。助っ人のキャンベル、新人の糸原、2年目の板山、北條に遊撃を追われた鳥谷、外野から再コンバートの大和までもが参戦する中、オープン戦で打率.350をマークし、開幕スタメンを勝ち取った。

 08年のドラフト3位で入団して9年。これまで幾多の荒波を乗り越えてきた。和田前監督が就任した12年は二塁定着が期待されるも、オープン戦で左ひじを故障。シーズン終盤に1番に固定されたが、同年オフにメジャー帰りの二塁手・西岡が加入。13年は控えに追いやられた。選手会長に就任した14年、西岡の故障で自己最多の131試合に出場。しかし、レギュラーを掴んだ直後の翌15年8月、守備の際に再び故障。金本監督が就任した16年は西岡、大和との二塁争いに敗れると、6月には腰痛でリタイア。45試合出場にとどまり、オフには自ら志願して背番号を「4」から「00」に変更していた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝