レンジャーズが印象操作 ダル“駆け込みトレード”の全真相

公開日: 更新日:

 両球団が合意に達したのはトレード期限(日本時間1日午前5時)の1分前だったという。

 レンジャーズのダルビッシュ有(30)が、若手3選手との交換でドジャースに移籍。レンジャーズとドジャースの間では交換要員をめぐって、激しい攻防があったといわれる。

 レンジャーズにしてみれば、実績あるエースを放出するのだから、それなりの見返りを求めるのは当然。しかし、“商談”がここまで数週間にわたってもつれたのは、レンジャーズ側の事情によるところが大きい。

「レンジャーズはそもそも、ダルを放出すべきかどうか逡巡していた。ダルに対する球団内部の評価は、意外なほど低いものだったのです」と、西海岸の代理人関係者がこう続ける。

「ダルはクラブハウス内で入念にトレーニングや体の手入れをします。それ自体は好ましいことであっても、そのためにトレーナーや裏方を含め、たくさんのスタッフが必要になる。しかも、連日です。つまりダルのコンディションを維持するために、ケタ違いの労力が必要になるのです。フロントや首脳陣は割に合わないどころか、チームにとって、むしろダメージになると判断しています。さらに起用法や調整をめぐって、バニスター監督やブロケイル投手コーチとの関係は必ずしも良好ではなかったと聞きました。レンジャーズがこのオフ、今季限りで契約が切れるダルと再契約を結ぶかもしれないというのもあくまでウワサにすぎない。レンジャーズは再契約に関して、むしろ後ろ向きだといいます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗