31年ぶり甲子園 土浦日大・小菅監督“外様”の苦労明かす

公開日: 更新日:

 9日に登場する土浦日大(茨城)は31年ぶり3回目の出場。これまでは代々、OB監督が指揮を執ってきたが、結果が伴わなかった。昨年4月、再建を託されたのは、取手二(茨城)の選手として84年夏に全国制覇した小菅勲監督(50)。法大卒業後、常総学院コーチなどを経て、下妻二(茨城)の監督として甲子園経験がある。「外様監督」が招聘された経緯と苦労を聞いた。

■しがらみを断ち切る

 ――小菅監督が呼ばれた経緯を教えてください。

「本校の理事長が言うには、OBというのはいろいろなしがらみがあって、一度そういうものを断ち切ろうと。理事長はバスケットボール界では有名な名将で、スポーツに造詣が深い人なので、野球部を立て直そうと考えられていた。歴代、みなさん教員監督じゃない。それだと、生活態度が悪くても見られない。私はもともと公立高校の教員なので担任もやりますし、部活動も学校生活の一環です。だからオファーをいただいたとき『専任監督は嫌です』と言いました。学校の様子を見ないで部活動だけというのはできないと。そうしたら『学校の方も見てくれ』と言っていただきました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々