FA中田もいらない? 阪神来季編成は中谷将大のバット次第

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 打った瞬間、それとわかる当たりだった。

 阪神中谷将大(24)は、1点リードの七回2死一塁で、ヤクルト3番手・近藤のチェンジアップを左翼席に運んだ。

「追加点が欲しい場面。次の1点が流れを変える。入ってくれてよかった」

 こう語った中谷は、前夜のヤクルト戦は4番で14号ソロ弾を放ち2戦連発。三回にチームトップの15号を打った福留に再び並んだ。

 中谷は、高山、原口、北條、江越、横田、糸原といった、いわゆる金本チルドレンの中で唯一の成長株。阪神のオフの補強は、この男のバット次第ということになりそうだ。

 外野陣は、40歳の福留の契約更新は必至。不振のため二軍調整中の高山の復帰も時間の問題だ。外野はこの2人に4年契約の糸井がいる。新人内野手の大山も一軍で使えるめどが立った。中谷に、中軸に固定できるだけの安定感があれば、一塁で起用している助っ人ロジャースやFA宣言するとみられる日本ハム中田はいらなくなる。

 そもそも生え抜きの若手で常勝チームをつくりたい金本監督にとって、助っ人や他球団の大砲に頼る打線は組みたくない。阪神再生は「30本以上は打てる」と指揮官に見込まれた中谷に懸かっていると言っても過言ではない。

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