ネリ薬物疑惑で現実味も 山中慎介の王者復帰に数々の難問

公開日: 更新日:

 失意の「神の左」にまさかの展開が待っていた。

 15日のWBC世界バンタム級タイトルマッチに敗れ、ベルトを失った山中慎介(34)。しかし、23日(日本時間24日)、WBCは新王者のルイス・ネリ(22=メキシコ)がドーピング検査で陽性反応があったことを公式サイトで発表したのだ。

 WBCは今後も調査を続けるというが、考えられる展開は3通り。ひとつはネリのドーピングが故意ではないと判定された場合だ。今回、検出された禁止薬物「ジルパテロール」は家畜を育てるために使われることがあるという。その肉と知らずにネリが食べたと認められたら、何の処分も下されない可能性が高い。

 先日の防衛戦が無効試合となり、ネリがベルトを剥奪された場合は、さらに2通りの「裁定」が想定される。山中が一方的にTKO負けしたことを鑑みて、王座そのものが空位になるケースがひとつ。

 問題は山中にベルトが戻ってきた場合だ。先日のプロ初黒星は無効になるため、山中は12回連続防衛中。世界王座13回防衛、通称「具志堅記録」への挑戦は、途切れていないことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???