2段モーションを1週間で修正 西武・菊池“驚異の適応力”

公開日: 更新日:

 一発解答で楽天打線をねじ伏せた。

 8月17日の楽天戦で2段モーションを取られ、反則投球問題に揺れていた西武菊池雄星(26)。昨31日の楽天戦では、そうした騒動を一蹴するかのような快投を見せた。

 この日は上げた足を一度も止めずに豪快に振り下ろす新フォーム。初回、オコエに先頭打者弾を浴びたものの、9回2失点の完投勝利。ハーラートップタイの13勝目(6敗)を挙げると同時に、西武2位浮上の立役者となった。

 2度目の反則投球を指摘されてから、わずか1週間で修正。これに舌を巻くのが、メジャー球団だろう。ある代理人筋は「この適応力、修正力はメジャー向きです」と、こう話す。

「日本からメジャーに挑戦する選手の多くが苦戦するのが、環境の違い。マウンドの高さや硬さ、ボールの違い、移動距離、時間など挙げればキリはないが、『同じ野球だから』で片付く問題ではない。それでも投手にとって最も大事なフォームをスパッと変えることができたのならば、ボールやマウンドへの適応も期待できる。菊池にとってもメジャー球団へのいい売り込みになったし、メジャー側も懸念が1つ解消されたでしょう」

 菊池は来季も2ケタ勝利なら、球団からポスティングの許可が出るという。メジャー球団が手ぐすね引いて、西武のエースを待ち構えている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋