村上茉愛を14年指導 池谷幸雄氏が見ていた“苦悩と変身”

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■中学時代の海外経験

「もともと太りやすい体質で、体重の調整は大変でした。栄養士の先生を呼んだ勉強会をしていましたが、それでも成長期は体のコントロールがうまくできなかった。太ったままでは負荷がかかり過ぎてケガにつながるので、痩せるまで練習をさせないこともあった。大学生になって体重の変動も落ち着き、練習がスムーズにできるようになりました」(前出の池谷氏)

 個人総合では平均台の落下で惜しくも4位。悔し涙の直後に優勝できたのは、切り替えのうまさにある。そのベースにあるのが海外経験。体操は代表として選出されない限り、大きな世界大会に出場できず、舞台度胸をつける環境が少ない。そのため、中学時代にはロシアで海外選手に交じって合宿に参加したり、カナダ国内の試合に参戦してきたという。

 3年後の東京はホームと「女王」のプレッシャーがかかる。重圧をはねのけ、個人総合で日本初の五輪メダルを狙う。

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