4場所連続休場の稀勢 日馬富士事件で“蚊帳の外”に安堵?

公開日: 更新日:

 今回の騒動で胸をなで下ろしているのが稀勢の里(31)だろう。

 新横綱として迎えた3月場所は、13日目の日馬富士戦で左肩を負傷しながら左肩にテーピングをして奇跡の逆転優勝。相撲ファンばかりか、日本中を大いに沸かせた。

 ところが、その後は左上腕や左足首などの故障で5月場所から3場所連続休場。再起を懸けて臨んだ先の11月場所は「しっかり準備できた」と言うから「復活優勝」が期待された。

 それが初日に、不戦敗以外の黒星がない玉鷲に押し出されると、9日目までに平幕に5敗。1場所での金星配給ワースト記録を残し、10日目から、「腰部挫傷と左足前距腓靱帯損傷で約1カ月の安静加療を要する」という診断書を提出し、4勝6敗でまたまた休場だ。

 テレビが朝から晩まで大騒ぎしている日馬富士の暴行事件がなければ、マスコミは黙っちゃいない。批判の矛先は、4場所連続5度目の休場となった不甲斐ない横綱へ向けられていたに違いない。27日の横綱審議委員会では、1月場所を待たずに進退問題が議題に上る可能性もあった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因