聴取の約束無視 貴乃花親方はもはや相撲協会に居場所なし

公開日: 更新日:

 その後、先細りする関西角力協会に対し、東の大日本相撲協会横綱玉錦、双葉山らの活躍もあり、人気が回復。関西角力協会は分裂から5年後の1937年に解散となり、多くの所属力士は引退、あるいは大日本相撲協会に帰参した。

■「社会人としての道を外れている」

 角界では春秋園事件以外にも、正面から協会に改革を迫った例がある。明治時代の「高砂改正組事件」「新橋倶楽部事件」、大正時代の「三河島事件」がそれだ。

 春秋園事件では協会が分裂することになったが、それだけ当時の力士らの不満が大きかったということでもある。貴乃花親方に改革の意思があるならば先達に倣い、協会を2つに割る覚悟で出て行くべきではないか。

 相撲ファンの吉川潮氏(作家)が言う。

「いや、貴乃花がそうしたところで、誰もついてこないでしょう。そもそも、貴乃花に改革の意思なんてあるのでしょうか? どうも一連の騒動を見ていると、貴乃花は理事長選で負けたとか、ちっぽけなこだわりで駄々をこねているようにしか見えない。しゃべらないし、協会の使者にも会わない。部屋に閉じこもっている登校拒否の子供さながらです。仮に大義があるならば、もっとさっそうとした態度で、自分の意見を言うはず。今の貴乃花のやっていることは大人の対応ではない。明らかに社会人としての道を外れています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    U18高校代表19人の全進路が判明!プロ志望は7人、投手3人は中大に内定、横浜高の4人は?

  2. 2

    「時代に挑んだ男」加納典明(43)500人斬り伝説「いざ…という時に相手マネジャー乱入、窓から飛び降り逃走した」

  3. 3

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  4. 4

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  5. 5

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声

  1. 6

    沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕

  2. 7

    世界陸上復活でも「やっぱりウザい」織田裕二と今田美桜スカスカコメントの絶妙バランス

  3. 8

    「24時間テレビ」大成功で日テレが背負った十字架…来年のチャリティーランナー人選が難航

  4. 9

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  5. 10

    日本ハム新庄監督は来季続投する?球団周辺から聞こえた「意味深」な声