即戦力期待の田嶋 “オリドラ1不発“ジンクスを破れるか
10日、オリックスの新人合同自主トレがスタート。ドラフト1位の田嶋大樹(21=JR東日本)は練習後、「無理せず、投げたときのバランスだけ意識しました」と振り返った。
オリックスのドラフトは徹底した「即戦力志向」。統一ドラフト元年の2008年を除き、09年から17年まで、ドラ1は大学・社会人しか取っていない。
吉田一将(13年=JR東日本)、山崎福也(14年=明大)、山岡泰輔(16年=東京ガス)はアマ時代から注目株だったにもかかわらず、13年は大瀬良(九州共立大)が3球団、石川歩(東京ガス)が2球団競合。14年は有原(早大)が4球団、16年は田中(創価大)が5球団、柳(明大)が2球団かぶったことで、オリックスは単独で3人の即戦力投手を獲得した。
田嶋もドラフト前は「ナンバーワン即戦力左腕」と注目され、西武と競合の末に福良監督が当たりクジを引き当てている。
オリックスのドラフトは成功したはずだが、パッとしない。新人王も08年の小松聖が最後。山岡はパ・リーグ新人の中で唯一規定投球回をクリアしたものの、8勝(11敗)止まり。2年目の今年は未知数だ。
即戦力ドラ1が活躍できないジンクスを破り、チームの顔になることはできるか。