裏切り者を待つのは破門 相撲協会“複雑怪奇”理事選の裏側

公開日: 更新日:

「いまさら、そんなこと言われたって……いくらなんでも無理ですよ」

「そこをなんとかさぁ……」

「いい加減、勘弁してください」

 相撲協会理事候補選の舞台となる相撲教習所付近では毎回、親方衆のこんな会話が聞こえるという。中には締め切り1分前まで、携帯電話に向かってヒソヒソやるのもいるそうだ。

 今回の理事選は2日に行われる。10人の定員をめぐって11人が立候補した。誰かひとりが落選の憂き目に遭うだけに、当落線上の親方やその周囲は、票集めに血眼になる。

「特にしゃかりきなのは貴乃花親方(45)の周辺ですよ。過去には女性絡みのスキャンダルや不祥事をネタに脅された親方もいたと聞きました」とは親方Aだ。

選挙後に始まる壮絶「犯人捜し」

「選挙が終わったら終わったで、またてんやわんやの大騒ぎになるんだろうなあ」

 親方Bがボヤく。


 貴乃花親方が当選するか否かが争点となっている今回の理事選。しかし、その結果とは別に、親方衆が懸念していることがある。本来、集まるべき票が集まらなかった場合に“犯人捜し”が始まるからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々