裏切り者を待つのは破門 相撲協会“複雑怪奇”理事選の裏側

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「いまさら、そんなこと言われたって……いくらなんでも無理ですよ」

「そこをなんとかさぁ……」

「いい加減、勘弁してください」

 相撲協会理事候補選の舞台となる相撲教習所付近では毎回、親方衆のこんな会話が聞こえるという。中には締め切り1分前まで、携帯電話に向かってヒソヒソやるのもいるそうだ。

 今回の理事選は2日に行われる。10人の定員をめぐって11人が立候補した。誰かひとりが落選の憂き目に遭うだけに、当落線上の親方やその周囲は、票集めに血眼になる。

「特にしゃかりきなのは貴乃花親方(45)の周辺ですよ。過去には女性絡みのスキャンダルや不祥事をネタに脅された親方もいたと聞きました」とは親方Aだ。

選挙後に始まる壮絶「犯人捜し」

「選挙が終わったら終わったで、またてんやわんやの大騒ぎになるんだろうなあ」

 親方Bがボヤく。


 貴乃花親方が当選するか否かが争点となっている今回の理事選。しかし、その結果とは別に、親方衆が懸念していることがある。本来、集まるべき票が集まらなかった場合に“犯人捜し”が始まるからだ。

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