地位確認訴訟で発覚 相撲協会“裏金顧問”に新たな重大疑惑

公開日: 更新日:

小林氏「何も聞いていません。あー、いま、調査しているところです」

協会側代理人「8000万円もの入金があったかどうか、調査しないとわからないんですか?」

小林氏「ええと、その、わかりません」

協会側代理人「入金がされてないとは言わないんですね?」

小林氏「わかりません。(早口で)そのような報告は聞いていません。会社の人間から私に……。口座の管理や印鑑は任せていたので、何ひとつ聞いていない」

 しどろもどろに言い訳していたこの人は、そもそも、パチンコメーカーとの契約を巡って仲介業者から1700万円の裏金を受け取った(のちに返却したと主張)ことが明らかになっている。続いて証言台に立った尾車親方は「AT&Cに2回にわたって8000万円を振り込んだと、中電工から聞きました」と証言したが、新たな裏金疑惑もさもありなんという印象だ。

 北の湖前理事長の強い要望によって顧問に就任した小林氏は、当初から理事長の威光を笠に、やりたい放題だった。北の湖が15年11月に急死すると、八角理事長代行(当時)にすり寄ろうとしたが失敗。結果、理事長の座を狙う貴乃花親方と手を組むも、いまや風前のともしびだ。協会からは約1億6000万円の損害賠償請求をされ、資産も一部凍結された。元顧問の凋落が、貴乃花一派へのトドメになるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋