“奇襲”封印なら…稽古再開の横綱白鵬は春場所も休場危機

公開日: 更新日:

 いよいよツケが回ってきたようだ。

 8日から稽古を再開した横綱白鵬(32)。古傷の右足親指を負傷しながらも臨んだ1月場所は、左足親指も痛めたとして5日目から休場した。この日はまだ慣らし運転、基本的な稽古に終始したが、3月場所の出場は明言せず。「今はケガをどうやって治すか」と、あくまで体調優先であることを強調した。

 もっとも、角界にはその言葉をうのみにしている者は皆無。いまや白鵬のアキレス腱はケガではなく、相撲そのものであることは誰もが承知しているからだ。

 白鵬は昨年の11月場所で40回目の賜杯を抱いた際、優勝インタビューで「日馬富士をまた土俵に上げたい」と、暴行事件の加害者をかばった揚げ句、観客に万歳三唱を要求。暴行現場に居合わせた当事者の身勝手な振る舞いに、協会やファンを激怒させた。堪忍袋の緒が切れた横綱審議委員会には、ヒジ打ち、張り差しといった横綱らしからぬ汚い取り口を厳しく指摘された。

 奇襲に頼った相撲は封印せざるを得なくなり、1月場所は2勝3敗。中途半端な立ち合いが目立っていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ