プロ野球から消えた乱闘劇 荒くれ助っ人「絶滅」のなぜ?

公開日: 更新日:

 阪神の新大砲・ロサリオは、昨年まで在籍した韓国プロ野球で、2年連続3割、30本塁打、100打点以上をマーク。練習では連日快音を響かせ、実戦でも本塁打を連発。金本監督は先月28日のキャンプ打ち上げの際「4番はロサリオでいくと思う」と明言。「頭のいい打者で、工夫もできるし、パワーもある。ひとつ大きな軸ができた」と褒めて、キャンプのMVPにも指名した。

 ライバル球団はロサリオの打撃には警戒感を強めているが、捕手出身ということで、一塁守備にはやや難がある。そこで、キャンプ中は、高代作戦兼総合コーチにグラウンドや室内練習場でのノックを直訴。チーム内では「とても真面目な選手」と性格面の評価も上々だ。

 2005年にミセリ(4月解雇)とキャプラー(7月契約解除)という2人の不良助っ人や、11年の試合中に無断で引き揚げたライアルらに懲りた巨人も、近年の外国人補強は性格面を重視。背中にぶつけた中日・宮下の顔面に右ストレートを見舞ったクロマティのような荒っぽい選手はまず取らないが、巨人に限らず今は「実績が十分な外国人選手なら性格は問わない」という球団は皆無といえる。だから「プロ野球の華」のひとつといわれる大乱闘劇はめっきり減った。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言