調子上がらぬ大関高安 停滞は兄弟子・稀勢の里への“忖度”

公開日: 更新日:

■稀勢の負傷で雲行き怪しく

 2016年に年間最多勝に輝いた稀勢の里は同年の昇進こそかなわなかったが、強さはピークともいわれていた。そんな兄弟子と連日稽古を行うことで、高安もメキメキ成長。翌年の大関昇進につなげた経緯がある。

 ところが、稀勢の里は昨年3月場所で負傷。雲行きが怪しくなったのはそれからだ。

「高安も稀勢の里よりは多く出稽古に行っているが、連日というわけにはいかない。相手側の都合もあるだろうし、何より自分が不在では兄弟子の稽古相手がいなくなる……という心配もありますから」(前出の親方)

 両者は2月26日の番付発表から数日間は相撲を取っていたが、その後は稀勢の里の不調もあり、胸を合わせていない。

 横綱昇進直後は「高安を大関に引き上げるのも使命」と話していた稀勢の里は8日、春場所の休場が決定し、6場所連続休場となった。一蓮托生の2人だけに、高安もこのままズルズルと落ちてしまうのか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋