ヒラ降格で“モギリ出直し”も 貴乃花親方の気になる今後

公開日: 更新日:

 相撲協会の執行部にとって、貴乃花親方(45)はいわゆる「反乱分子」だった。それが2日の理事候補選挙ではたった2票しか集められず、落選。これに執行部は喜々としているかといえば、必ずしもそうではない。貴乃花親方の今後の処遇という新たな問題に、頭を悩ませているという。

 現在、役員待遇委員という肩書の貴乃花親方は、慣例からヒラの委員への降格が濃厚といわれている。引退したばかりの親方は「年寄」と呼ばれ、昇進するに従い、「主任」「委員」となる。ほとんどの親方は委員で、その業務には入場の半券をもぎ取るモギリや場内警備、協会の公式グッズ販売といった、いわゆる「雑務」も含まれる。

 そこで問題になっているのが、貴乃花親方にも「モギリ」などをさせるのか、ということだ。

 しかし、そこは4期も理事職を務めていた貴乃花親方だ。選挙で大敗した直後ということもあり、一部では「引退後は不可解な言動が多いとはいえ、平成の大横綱をさらし者にするようなものだ」という声も出ているという。2014年の理事候補選で前九重親方(元横綱千代の富士)が落選して委員に降格になった際も、モギリが検討されながら、最終的に当時の執行部が断念したほどだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし