ヒラ降格で“モギリ出直し”も 貴乃花親方の気になる今後

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 相撲協会の執行部にとって、貴乃花親方(45)はいわゆる「反乱分子」だった。それが2日の理事候補選挙ではたった2票しか集められず、落選。これに執行部は喜々としているかといえば、必ずしもそうではない。貴乃花親方の今後の処遇という新たな問題に、頭を悩ませているという。

 現在、役員待遇委員という肩書の貴乃花親方は、慣例からヒラの委員への降格が濃厚といわれている。引退したばかりの親方は「年寄」と呼ばれ、昇進するに従い、「主任」「委員」となる。ほとんどの親方は委員で、その業務には入場の半券をもぎ取るモギリや場内警備、協会の公式グッズ販売といった、いわゆる「雑務」も含まれる。

 そこで問題になっているのが、貴乃花親方にも「モギリ」などをさせるのか、ということだ。

 しかし、そこは4期も理事職を務めていた貴乃花親方だ。選挙で大敗した直後ということもあり、一部では「引退後は不可解な言動が多いとはいえ、平成の大横綱をさらし者にするようなものだ」という声も出ているという。2014年の理事候補選で前九重親方(元横綱千代の富士)が落選して委員に降格になった際も、モギリが検討されながら、最終的に当時の執行部が断念したほどだ。

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