弟子の暴行事件で土俵際 貴乃花親方は告発状取り下げ窮地

公開日: 更新日:

 貴公俊の暴行事件発覚後、一部メディアや世間からは、「あの貴乃花部屋ですら暴力があるのだから、角界の現状は深刻だ」と現執行部の責任を追及する声も上がった。

 しかし、これは明らかな筋違いだ。現執行部のもとで、次々と不祥事が起きたのは事実。問題は山積しているものの、今回、事件を起こしたのは暴力追放を目指す執行部の取り組みをシカトした貴乃花部屋。「貴乃花部屋ですら暴力がある」のではなく、暴力追放の研修会を受けなかった貴乃花部屋が暴力事件を起こしたのだ。

 貴公俊は殴っただけでは飽き足らず、血だらけの付け人に「部屋に戻ったら覚えてろよ」とスゴんだともいう。

 貴乃花部屋の現状を如実に物語っているし、弟子たちに「影響があってもおかしくない」という貴乃花親方の発言はもっともなのだ。

 さて、貴乃花親方が自身のいたらなさを本当に自覚しているかどうかはともかく、弟子ともどもすぐさま危機管理委員会の聴取に応じ、役員室にも常駐するようになったいま、弟子へのプレッシャーとなる協会への最大の反旗が内閣府に提出した告発状だ。そこには日馬富士暴行事件における協会の対応に問題があるとか、自身の理事解任が不当などと記されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!