黒星の初登板 中日松坂の恩師「全体少しずつ足りない」

公開日: 更新日:

 プレーボール前、場内に「松坂」の名前がコールされると、スタンドから割れんばかりの大歓声が起こった。

 5日の巨人戦。中日松坂大輔(37)が日本では2006年9月26日のロッテ戦以来、4209日ぶりに先発。5回96球を投げ、8安打3失点。5三振を奪ったが、初黒星を喫した。

「先頭打者をしっかりアウトにすることができなかった。球数が多くなってしまったことが反省」と振り返った。

 運もなかった。中でも三回は吉川尚に中前へ落ちる二塁打で出塁を許すと、坂本勇にも右翼線へポトリと落ちる右前打。無死満塁からマギーの遊ゴロ併殺打の間に1点を失った。続く岡本は遊ゴロに仕留めたものの、京田の一塁への悪送球で3点目を献上。

 横浜高の野球部部長として松坂を育てた恩師・小倉清一郎氏は「久々の公式戦で、試合を壊さずに5回を投げられたことは収穫」とした上で、こう続けた。

「不運な当たりが続き、味方のエラーが絡んだにせよ、5回3失点ではなかなか白星はつきません。勝ちたいなら5回1失点に抑えないと。8安打も打たれ過ぎ。この日の最速は142キロですから少し球威が足りない。急に球威は戻ってこないでしょうが、5回で96球。球数も多い。全体的に少しずつ欠けている。球数が100球と決まっているなら、6回以上を投げる制球力や球のキレなど、細部を詰める必要があります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景