初防衛も「及第点」 村田諒太“絶対王者”の背中まだ見えず

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 ボクシングWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が15日、挑戦者で同級6位のエマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)を8回TKOで下して初防衛に成功した。

 直前に、前日の計量オーバーでWBCフライ級王座を剥奪された比嘉大吾(22)が9回TKO負け。会場に重苦しい空気が漂う中、村田は序盤から鋭く重い左ジャブ、右ストレートで主導権を握った。老獪に逃げ回るブランダムラに対して決め手を欠いたものの、8回に顔面への右フックでマットに沈めた。

 この日の挑戦者は38歳の世界6位で、これが世界初挑戦という“格下”。「チャンピオンになってナンバーワンにはなれたけど、まだオンリーワンではない」と言い、名実ともに世界の頂点に立つと豪語する村田にとっては、勝って当然の物足りない相手だったろう。

 本人も「初防衛戦だったので及第点ということで」と苦笑い。最終目標に定めるミドル級の絶対王者、37勝33KO無敗のゴロフキン(36=カザフスタン)の背中はまだ遠い。

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