ネリへの対応「日本は甘すぎる」 伝説のレフェリーが苦言

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「私も試合を見て、腹が立ちました。山中があまりにかわいそうです」

 こう話すのは日本ボクシングコミッション元事務局長で、3万マッチを裁いたレフェリー、森田健氏だ。

 1日に行われた、ボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチ。挑戦者の山中慎介(35)はルイス・ネリ(23)に2回TKO負けし、試合後、現役引退を表明した。

 ネリは前日1回目の計量で55.8キロ。規定を2.3キロもオーバーし、2時間後の再計量でも1キロしか落とせず、王座が剥奪された。

 これには認定団体であるWBCも激怒。ネリを無期限資格停止とし、さらに試合後に受け取る予定だったファイトマネーの7割を支払わないよう、プロモーターの帝拳ジムに指示した。とはいえ、ボクシングの主要認定団体はWBC以外にも、WBA、IBF、WBOと3つある。他団体で試合をする限り、資格停止の効力は及ばない。

■「体重超過には厳罰を」

 近年、ボクシング界では体重超過が問題視されている。昨年は世界戦だけでも7件。これは1年間での過去最多件数だ。

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