フライボール革命によって本塁打を打つ練習が可能になった

公開日: 更新日:

「次に出塁率の高い選手に、相手にダメージを与える長打率を付加するため、どのようにバットをボールに当てればいいかを指導するわけだ」

 昨今、言われる「フライボール革命」はこういった考えから始まったといえる。

 少年野球やリトルリーグのレベルから大学野球に至るまで、米国の選手は打球を転がすのはいいことだと教えられてきた。

 しかし、今のメジャーは違う。各球団に細かいデータが浸透。打者による打球の方向が、より細かく、具体的に分かるようになった。それに従って極端な守備シフトが敷かれる間を、ゴロで抜いてヒットにするのは至難の業。だったらシフトの頭の上を越す打球を放ってしまえ、ということだ。

 この先にあるのは、どれだけの速度、どれだけの角度でボールを打ち上げれば、外野手の頭を越す打球になるのかという点だ。

■時速160キロ以上、25~35度

 この打球の速さと角度の関係から「バレル」と呼ばれる指標が誕生、これにより本塁打を打つための理想的な数字がはじき出された。それは時速160キロ以上、25~35度の角度で放たれた打球は本塁打になりやすいというものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動