著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

松井大輔<1>「W杯は初戦に照準を合わせるのが何より重要」

公開日: 更新日:

「8年前を振り返ると本番前の半年間、代表はそこまでまとまっていたとは言えなかった。(W杯開幕前月の)5月の壮行試合の韓国戦で負けたりして不穏な空気が漂っていたと思います。本当の意味でチームが一丸となったのは、本大会初戦でカメルーンに勝った時です。勝利というのが、どれだけガラリとチームを変えるか、僕は痛感しました。本当にW杯の初戦は大事。そこに照準を合わせることが、何よりも重要だと思います」

■岡田監督も「間に合うのか?」

 自身もカメルーン戦にピークを持っていくために全身全霊を注いだ。

 松井は直前合宿スタートの5月中旬の時点では肉離れで離脱中。韓国戦にも出られなかった。

 事前キャンプ地だったスイス(サースフェー)に行ってから負傷が癒え、高地合宿で肉体を追い込んでトップフォームを手に入れたのが大きかった。

「僕は直前のイングランド戦は後半26分からの出場。コートジボワール戦は(90分の試合の後に行われた)3本目に45分間出ただけ。岡田監督からも『本当に間に合うのか?』と懐疑的にみられたほどです。実質的な準備時間は約1週間しかなかった。それでもW杯に出られる喜びで毎日が充実していました。だから超守備的な戦術だろうが、見ていてつまらない戦い方だろうが一切関係なかった。やれと言われた仕事は全てこなそうと、ただただ懸命に走ったんです」

 そのひたむきな思いが本田圭佑(パチューカ)の先制点アシストにつながった。そういう気持ちを今の代表選手全員が持てれば、ひょっとすればひょっとするかもしれない。松井の例を大いに参考にしてもらいたい。

(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網