プロで3度目の故障 西武・雄星が“ガラスの左肩”で失う札束

公開日: 更新日:

 夢のメジャー移籍に暗雲である。

 6日、西武菊池雄星(26)が左肩の不調で登録抹消となった。菊池はもっか5勝無敗も、5失点した試合が3試合。

 鈴木球団本部長によると、「肩の張りの回復が遅い。痛みではなく、張りが長引いている」という。

 速球派左腕の菊池は、メジャーから垂ぜんの的。今季、3年連続となる2ケタ勝利を挙げれば、オフに球団からポスティングが認められるといわれているだけに、あまりにタイミングの悪い故障である。

■マエケンの例が

 そもそも、菊池はケガが多い選手だ。左肩を故障したのも初めてではない。ルーキーイヤーの2010年の春先、開幕一軍入りを果たした13年7月に続き、これが3度目。メジャー移籍がご破算とまでは言わないにせよ、不利な契約を強いられることにならないか。

 アメリカ野球愛好会副代表で法大講師の鈴村裕輔氏が言う。

「今回のケガは時期が時期だけにメジャーへの印象は悪くなるでしょう。仮に故障がないまま今オフに移籍したとすれば、メジャー球団からは先発ローテの3番手としての評価を得て、年俸600万ドル(約6億5500万円)程度の条件になったはず。資金力のある球団なら700万~800万ドル(7億6000万~8億7000万円)は出すかもしれない。しかし、今回の一件で3割減からの交渉スタートとなりかねません。近年は情報収集・分析も進んでいるので、肩やヒジがどんな条件・状況下で故障するのかも徹底的に調べられる。どこまで“損失”を取り戻せるかは、代理人の腕次第でしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然