満塁弾&3ラン 西武・山川は“脱おかわり”から本家超えへ

公開日: 更新日:

 パ新記録の5戦連続9点以上という破壊力の象徴である。

 25日のソフトバンク戦で爆発した西武打線。ひときわ輝いたのが、4番の山川穂高(26)だ。

 三回、先制にしてはド派手な満塁弾を右翼のテラス席に叩き込むと、六回には左翼スタンド中段に3ラン。5打数2安打7打点と大暴れした。

 山川は176センチ、108キロで、同じ西武の中村をほうふつさせるマメタンク体形。入団当初は「おかわり2世」と呼ばれ、かつては中村の打撃フォームをコピーしていたほどだ。

 しかし、中村と決定的に異なるのは、ヒットと本塁打に対する考え。中村は「本塁打の打ち損ないがヒット」というタイプで、打率は低かった。一方、山川はあくまで「ヒットの延長が本塁打」。リーグトップの9本塁打に加え、打率も.338の数字を残している。状況次第ではチーム打撃で逆方向を狙える器用さは、嶋打撃コーチも認めているところだ。

 昨季、中村のコピーから脱却し、覚醒した山川。まさに出藍の誉れ、である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態