連敗4で止める快投 虎から来た榎田が“獅子の救世主”に成長

公開日: 更新日:

 チームにとっては、まさに「救世主」と言っても過言ではあるまい。

 西武は13日の試合前まで4連敗。ソフトバンクに2試合連続完封負けを食らい、さらにロッテ戦も2試合続けて先発が炎上した。そんな悪循環を断ち切ったのが、前阪神の榎田大樹(31)だ。

 ロッテ打線を散発の4安打に抑え、7回無失点で今季4勝目。防御率1.30で開幕から負けなしである。開幕直前の3月、左腕不足の西武と、右腕の先発が欲しい阪神の思惑が一致。西武は岡本洋介を放出し、榎田を獲得した。

 榎田はルーキーイヤーの2011年は中継ぎとして62試合に出場し、監督推薦でオールスターにも出場。それが近年は出番が減少し、昨季はたったの3試合だった。

 ある阪神OBが言う。

「スライダーのキレがよく、右打者の内角を突けるのが持ち味。微妙なコントロールはないが、パは積極的に振ってくる打者が多いので、うまくハマっている。何より、榎田にとっては環境が変わったことが大きい。阪神は在阪メディアの注目度が高く、現場も目先の結果ばかりを追い求めがち。16年に金本監督が就任してからは、いよいよその傾向が強くなり、選手も萎縮している。藤浪などはその典型でしょう。その点、西武は、のびのびとプレーができる球団ですからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち