著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

T・ウィリアムズと比較 ソフトB柳田「4割打者」の可能性は

公開日: 更新日:

 24日時点でソフトバンク柳田悠岐の打率は・387。夢の「4割」に届くのだろうか。

 戦後、日米で4割打者は出ていない。戦前、メジャーリーグで過去8人、延べ13回を記録したに過ぎないのだ。

 77年をさかのぼること1941年、23歳のテッド・ウィリアムズ(レッドソックス)は、メジャー昇格3年目(143試合)にして・406を達成。今のところ最後の4割打者である。

 高打率を残す打者には「打たない」タイプと「打ち込む」タイプがある。テッドは前者だった。

 投手が強打に恐れをなし、ストライクゾーンで勝負をしてこないと知ると、誘い球には手を出さず四球が増加。打てる球だけを待って好球必打に徹した。結果は「安打÷打数」の分母が小さくなり、高い打率を維持した。

 昨年パ・リーグ首位打者の秋山翔吾西武)と比較しよう。秋山はテッドの4割時と同じ185安打を記録しながら72四球。575打数で打率・322。テッドは倍の145四球。打数は456と抑えて4割を達成している。

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