無敗王者“112秒殺”で3階級制覇 井上尚弥にライバル尻込み

公開日: 更新日:

「これがボクシングです! (スピード決着に)自分でもびっくりです!」

 新王者がリング上で笑顔を見せた。

 25日に行われたボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ。挑戦者の井上尚弥(25)が、ここ10年間無敗の王者マクドネルに1回1分52秒でTKO勝ちし、3階級制覇を成し遂げた。

 前日計量から当日は12キロも増やした王者に、井上は「ボディーを狙う」との宣言通り、開幕のゴング早々に左ボディーを一閃。左フックでダウンを奪い、怒涛のラッシュでマクドネルをマットに沈めた。

 井上はスーパーフライ級からバンタム級に転向わずか1試合目。「怪物」の異名を取ったハードパンチャーぶりに他のボクサーたちがおじけづき、なかなか試合が決まらないこともあった。

「井上を倒せばスターダムにのし上がれるチャンスとはいえ、多くのボクサーは『嵐が過ぎる』のを待つのではないか。井上ならさらに上の階級でも十分通用する。階級を変更するまで、息を潜めてじっとしているボクサーがさらに増えることになるでしょうね」(ボクシングライター)

 いつの時代も、強すぎる者は疎まれる宿命か。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか