終盤また競り負け 1点差4勝9敗巨人“接戦アレルギーの”元凶

公開日: 更新日:

 打線も問題だ。巨人はこの日、11安打を放った。六回以降は毎回、得点圏に走者を進めたものの、あと一本が出ない。同点の八回2死一、二塁で登場した阿部は左飛で打率・191。代打の切り札も見当たらないのが現状だ。

 足も使えない。「得点力アップのため、今季は重視する」と首脳陣は号令をかけているが、盗塁に限れば「24」でリーグ最少。前出の門倉氏が続ける。

「2年前までは鈴木尚広という足のスペシャリストがいました。ここぞという時に警戒の網をくぐって盗塁を成功させ、無安打でも1点をもぎ取れた。代打でいえば、ボクが巨人にいた頃は大道さん、矢野、由伸監督も晩年は切り札だった。今のチームにスペシャリストがいないことも接戦に弱い大きな要因です」

 交流戦は2カード連続負け越しで2勝4敗。借金は3となった。

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