大学選手権のネット裏で…部長に怒られ会議で恥かいた顛末

公開日: 更新日:

 数日後――。会議があった。といっても本格的なものじゃない。スカウトに部長とエラいさんを加えた食事会みたいなものさ。

「皆さん、掘り出し物はいませんか?」

 しかめっ面のエラいさんが切り出したんで、我先にと捕手の名前を挙げた。

「肩は強いし、バッティングもいい。ドラ1クラスじゃないですか?」

 くだんの捕手は盗塁阻止率も含め、一般的な評価の割にデータ上の数字が秀逸なんだろう。数字好きのエラいさんの表情が一瞬、ほころんだのをオレは見逃さなかったね。

「後で聞いたところ、普段は二塁への送球が2秒を……」と言い掛けたら横ヤリが入った。部長だ。

「そうか? オレが見た限り、2秒を切ったのは一度もなかったな。せいぜいが、5位か6位止まりの選手じゃないか」

「いや、今回はたまたま肩の調子がいまひとつだったみたいで……」

 言うと、

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状