腐敗進むアマスポーツ界 日本に五輪開催する資格あるのか

公開日: 更新日:

 山根氏は2011年4月に会長に就任。12年のロンドン五輪後に終身会長につき日本連盟のトップに君臨してきた。その前の川島五郎会長(故人)も01年から9年間の長期政権だった。日本連盟の定款によれば会長の任期は2年だ。

「それが、7年以上も同じ人間が会長職に居座れば、独裁につながり、不正の温床になるであろうことは容易に察しがつく」と、スポーツライターの工藤健策氏がこう続ける。

「連盟会長の任期は公になっている。山根会長が7年目もトップにいること、定款にない終身会長という勝手な肩書で活動していたことは、日本スポーツ協会(旧日本体育協会)やスポーツ庁、JOCも知っていたはずです。監督、監視を怠っていたことが山根会長の独裁、ボクシング連盟の腐敗体制を許してきたと言っても過言ではない。このような事件が起きた以上、競技団体の金銭の出入りや運営体制などの監視を強めるべきです」

日大アメフト部、女子レスリングも…

 今回のボクシング連盟の醜聞以外にも、今年はレスリング協会強化本部長によるパワハラ問題と日大アメフト部の監督、コーチが指示した殺人タックル事件などが起きている。これらに共通しているのが、選手(代表)選考を行う人物が騒動の「主犯」になっていることだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?