報徳学園・大角監督が語る ベテラン監督の後を継いだ心境

公開日: 更新日:

 ――責任、ですか。

「誰かをメンバーに選ぶということは、誰かを外さなきゃいけないということ。その責任感がこんなにも重いのかと悩みました。もちろん、これまでも理解はしていたつもりだったんですが……。眠れない日も続きました。夜中にふと目が覚めて、野球のことを考え出す。そうなると目が冴えて眠れなくなってしまう」

 ――勝てない時期、外部から叩かれたりしませんでしたか?

「それはありませんでした。むしろ、励ましの声が多かったですね。でも、それが自分にとっては凄くみじめに感じてしまった。励ましてくれるのはありがたいことなんですけど、自分としては非常に情けない。むしろ、『憎らしい』という目で見られるくらいでないといけない」

 ――永田前監督は昨年、本紙インタビューで「有望な子が多いから、来年(今年)の報徳は強い」と話していましたが……。

「力は持っている子ばかり。それは事実です。でも、メンタル面が気になっていた。今年の春までは、負けても悔しいとか、そういう反応を見せなかったんです。負けてもこれをバネに、もっと強くなる、という感じがなかった。悔しさが伝わってこなかったんですね。だから部員を集めて、『それは違うやろ!』と怒った。それから、チームが変わってきました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?