試運転なのか…大谷を消化試合で投手復帰させた球団の思惑

公開日: 更新日:

 右肘を痛めて打者に専念していたエンゼルス・大谷翔平(24)が2日(日本時間3日)、敵地ヒューストンでのアストロズ戦に約3カ月ぶりの復帰登板を果たし、2回3分の1、49球を投げ2失点で降板。チームも敗れ今季2敗目(4勝)を喫した。

 大谷は6月8日に故障者リスト(DL)入り。再生治療である「PRP注射」を選択し、復帰までに1年以上を要するトミー・ジョン(靱帯再建)手術を回避すると、7月3日に、まずは打者として戦列に戻り、同19日にキャッチボールを開始。8月11日にはブルペンでの投球練習を再開した。その後は傘下のマイナー選手を相手に実戦形式で3度登板しただけ。打者として戦力になるため、通常、故障した投手が行うマイナーでの調整登板は見送られた。

 チームは首位アストロズと17ゲーム差のア・リーグ西地区4位(1日終了時)。ポストシーズン進出の望みはすでに断たれている。大谷を消化試合で登板させるチームの方針に対し、ロサンゼルスの地元メディアからは懐疑的な声も聞かれる。

 地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」によれば、エプラーGMは大谷の右肘を診察した医師から「異常なし」とお墨付きを得たと明かし、「ショウヘイ(大谷)がマウンドでシーズンを終えることは、彼にとっても球団にとってもメリットがある。オフに通常の練習が可能なことを確認できるだけでもプラスになる」と、来季に向けた“試運転”であると説明した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ