3カ月ぶり復帰登板 大谷翔平の投打でカギを握る"左対策"

公開日: 更新日:

 右肘を痛めて打者に専念していたエンゼルス・大谷翔平(24)が、2日(日本時間3日)のアストロズ戦での登板が決まった。6月6日のロイヤルズ戦以来、約3カ月ぶりのマウンドは60球限定となる。

 ここまで9試合に登板し、4勝1敗、防御率3.10。復帰を前に「戻るだけでなく、しっかり抑えられるかどうかが問題」と話す大谷にとって、左打者封じが鍵を握る。

 大谷は打者として左投手を苦にしている(60打数10安打の打率1割6分7厘)だけでなく、実は投手として左打者に対し、被打率1割9分5厘ながら防御率4.09と分が悪い。

 復帰戦の相手となるアストロズの主力は2年連続首位打者のアルトゥーベ、スプリンガー(19本塁打)ら右打者中心ながら、ゴンザレス(14本塁打)ら両打ちも含めて一発のある左打者も揃う。今後はレンジャーズ・ギャロ(34本塁打)、出場停止明けのマリナーズ・カノら左の強打者が揃う同地区相手の登板も予想されるだけに、大谷にとっては来季に向けた試練となる。

「大谷は左打者に直球を打たれる傾向があり、許した15安打のうち、14本が直球を捉えられています。逆に変化球はスライダーこそ安打されているものの、カーブ、スプリットでは完璧に封じ込めている。試合の序盤は直球主体の投球を見せますが、左打者対策にはハイファストボールとカーブの使い方が鍵になるでしょう。これまで少なかったカーブを織り交ぜ、緩急をつけた投球が左打者には有効だと思う」(スポーツライター・友成那智氏)

 レギュラーシーズン最終戦まで、同地区のライバルとの対戦が続く。来季に向け、相手の左打者に少しでも苦手意識を植えつけた方がよさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  5. 10

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ