回復は順調のエ軍大谷 9月復帰でも「勝ち」がつかない理由

公開日: 更新日:

 二刀流復帰に向けて準備は着々である。

 右肘の故障で打者に専念しているエンゼルス・大谷翔平(24)。22日(日本時間23日)には、故障後2度目の実戦形式での登板に臨み、マイナーの打者相手に計32球を投げ、安打性1本、6奪三振。前回20日の登板では直球の最速が95マイル(153キロ)を記録したそうで「投げている感じは悪くない」と、順調な回復ぶりをアピールした。

 次回は中4日で27日(同28日)に3イニング、45~50球をめどに登板する予定だ。「オレンジ・カウンティー・レジスター」(電子版)など複数の地元紙は、患部に異常がなければ、今季中にメジャーのマウンドに復帰するとみているが、大谷はさまざまな制約を受けそうだ。

 大谷のように再生治療である「PRP注射」を受けた投手は患部への負担を考量し、復帰後、しばらくは投球回数、球数が制限されるからだ。メジャー1年目の2014年に大谷と同じ治療を受けたヤンキース・田中は復帰初登板となった9月21日のブルージェイズ戦で、5安打1失点と好投しながら、5.1イニング、70球で交代を告げられた。メジャーでは肘の故障から復活した投手は「5イニング、70球」程度が目安とされ、当然、大谷も例外ではないだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性