5敗目で今場所大関とり絶望的…御嶽海「ツラ相撲」の限界

公開日: 更新日:

 相撲用語に「ツラ相撲」というものがある。連勝が長く続いたと思えば、連敗しだすと止まらない。つまり、同じ星が「連なる」ことから、その名がついた。反対に勝ちと負けを交互に繰り返すことを「ヌケヌケ」と言う。

 このツラ相撲、御嶽海(25)の特徴でもある。大関とりのかかった今場所は初日から5連勝。しかし、8日目から3連敗を喫し、10日目の時点で6勝4敗。大関昇進基準となる「3場所33勝」をクリアするためには、今場所は最低でも11勝はしなければいけない。つまり、あと1敗も許されない状況で11日目を迎えたのだ。

 そして昨19日の魁聖戦だが、結果はあえなく黒星。これで4連敗、6勝5敗となり、今場所後の大関昇進は絶望的となった。今年の1月場所、3月場所はいずれも5連敗を経験。その癖もここ最近は解消されたかと思えば、これである。

 ある親方は「ちょっと残念な相撲だった」と、こう続ける。

「御嶽海は土壇場に追い込まれ、『もう負けたくない』という思いが先行してしまったのではないか。魁聖には先場所、勝ったとはいえ立ち合いで押し込まれている。だからこそ、今回は立ち合いで当たってから左に回るという安全策を取ったのでしょう。しかし、魁聖の出足が鋭かったため、瞬時に対応されて寄り倒されてしまった。いわば、策が裏目に出てしまった格好です。御嶽海は決してメンタルが弱い力士ではないが、一度負けると考えこんでしまうのか、その後の相撲が安定しない傾向がある」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち