突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

公開日: 更新日:

■お涙頂戴会見に「ふざけるな!」

 さらに「理事解任に正当性がない」「評議員会で弁明の機会を与えられなかった」などと主張しているというが、どれもこれも難癖の域を出ない。

 協会の調査要請をイチャモンをつけては先送りにし、執拗に調査を長引かせた揚げ句、協会からの電話を完全無視。巡業中の事件にもかかわらず、巡業部長としての職務を放棄したも同然で、「理事解任」は当然だ。

 弁明の機会うんぬんにしても、理事会で「理事解任について何か言いたいことは?」と水を向けられながら、「いいえ」「別に」と繰り返すだけ。解任に異を唱える機会がありながら、それをしなかったのはだれあろう貴乃花親方だ。そもそも評議員会は理事会の決議を承認する機関で、言いたいことがあるなら理事会で発言すべきだった。

 貴乃花親方が「真実は曲げられない」とタンカを切った内閣府への告発状の中身は、実は我田引水で作り上げたシロモノだった。事情を知る某親方は、貴乃花親方のお涙頂戴の会見をテレビで見て「ふざけるな!」と声を荒らげた。複数の親方によれば貴乃花親方が「退職」を決意した最大の理由は別にあった。

 親方のひとりは「カネだろ」と吐き捨てた。

(つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…